コンニチワ。西米ことニシマイです。
縮毛矯正をかけたけど伸びてないっ!!
って事でかけなおしをした経験がある。
美容師なら一度はそんな経験があるのではないでしょうか?
実は、その原因は薬剤選定の可能性が高いのです。
縮毛矯正は薬剤に強いアルカリ剤が入っていて、場合によっては想像以上に髪の毛を傷めてしまうことがあります。
そんな経験からか、縮毛矯正剤はこわいという認識を持っている美容師が非常に多いと思います。
それでもクセを伸ばす為にかけた縮毛矯正でクセが伸びてないっていうのはお客様からすればお金も時間も費やした中では非常にショッキングな出来事だと思います。
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縮毛矯正の失敗の大半は薬剤選定
縮毛矯正の命運は薬剤で決まると言っても過言ではありません。
強すぎても危険ですが弱ければ伸びません。
確かに強すぎなければチリチリになって修復不可能という事態は間逃れますが、クセが伸びなければ危険を回避しただけになります。
最悪の事態は起こらないようクセをしっかり伸ばしていけるような薬剤選定をしましょう。
メーカーのダメージ別薬剤選定基準は参考程度に
縮毛矯正の薬剤はだいたいのメーカーが髪のダメージによって使い分けられるように薬剤の強さをかえています。
その中でメーカーが推奨するダメージ別薬剤選定表みたいなものがパンフレットに書いています。
1番強い薬剤はカラー履歴なしの健康毛でクセが強い人に対応と書いてあり、その次に強い薬剤はカラーをしている髪に対応、その次にハイダメージ毛に対応と書かれていたりします。
正直これは本当に参考程度にしたほうがいいです。
これを鵜呑みにしてしまうとカラーをしているけどクセが強い人の髪の毛じゃ伸びません。
実際に縮毛矯正をかける時は、髪質と髪の状態、そしてクセの強さで薬剤を決めなければいけません。
実際の事例
実際にカラーを1ヶ月に一回していてクセが強い髪に縮毛矯正をかけていきます。
かける前の状態です。
襟足のクセが原因で後ろからのうねりをかなり強く感じます。
顔周りのクセも強くでています。
ちなみに前回縮毛矯正をかけたのは2ヶ月前なのだそうです。
その時はカラーをしているということで薬剤をカラー毛に対応のものを使用したとのことで、クセが少し残っている状態です。
ここは1番強い薬剤で縮毛矯正をかけていきます。
カラーをしているからとか関係ありません。
それくらいクセが強い髪にはパワーが強い薬剤を使わなければ対応できないということです。
強い薬剤で塗る時の注意点
強い薬剤で塗る時はダメージとクセをしっかり見極めなければいけません。
ダメージのある部分に薬剤を塗ってしまうとチリチリなってしまうおそれがあるからです。
かといってダメージをおそれてクセのある部分に薬剤を塗らないと伸びません。
そして強い薬剤がついた手袋で毛先を触ってしまうとダメージの原因になります。
予め保護剤をつけるなどの対策をしておくことをお勧めします。
置く時間に細心の注意を払う
強い薬剤を使用した場合、反応するスピードがとても早いのです。
手早く塗るのはもちろんですが、クセの強いところから塗ったり、すぐに反応しそうな部分は薬剤の量を減らしたり髪全体が均等に反応するようにします。
そして置く時間こまめにチェックしてベストなタイミングで流しましょう。
薬剤の反応とアイロン
髪の状態によって薬剤の反応が思ったより足りなかったという場合しっかりストレートアイロンをします。
ただ、強い薬剤を使用した場合は反応し過ぎることも多々ありますがその場合はアイロンを当てる時間を短くしたり、挟む力を優しくしたりすることで髪への負担を和らげることができます。
薬剤が反応し過ぎてしまったら?
仮に薬剤が反応し過ぎてしまったらバッファーをつけましょう。
だいたのパターンとしてはこめかみともみあげが反応し過ぎてチリチリになったってパターンが多いのではないでしょうか?
そんな経験から焦ってすぐに流したら他の部分のクセが全然伸びてなかったというのが反応し過ぎた時のやりがちな失敗例だと思います。
そんな時は焦らずバッファーをつければアルカリによる反応を抑えてくれる効果があります。
仕上がりは?
以上のこと踏まえ、施術をしました。
襟足のクセが伸びて膨らみがなくなりましたね。
顔まわりの毛も伸びています。
1番強い薬剤を使ったのにも関わらず、手触りもよく仕上がりが柔らかいのです。
ニシマイ的まとめ
縮毛矯正でのハイダメージは絶対に避けなければいけません。
なぜなら一度チリチリになった髪は二度とは元に戻らないからです。
ただ僕が感じているには、そういったリスクを回避して縮毛矯正の本来の目的を果たしていないパターンも多々あるなあと思っています。
その為には必ずクセを伸ばすということを優先順位としてリスク回避をしていくべきだなと思います。
その方法として施術方法を参考にして頂ければなと思います。
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