ズール武蔵新城店のニシマイです。
長年ヘアカラーをしていると必ずと言っていいほど黒染めをする機会があります。
その理由のほとんどは学校関係や面接といった理由が多いように思います。
みなさん黒染めに対してどんなイメージをお持ちでしょうか?
地味だとか髪色が明るい方からするとネガティヴなイメージが強いのかもしれませんが、髪色を明るくすることで肌色がくすむケースもあるので、黒髪って実は似合ってる人にはめっちゃ似合ってたりするのです。
ただ事情があって黒くしなきゃいけないんだけれども、すぐに明るくしたいっていう方には正直おすすめしません。
黒染めをおすすめしない理由
僕がやむおえず黒髪にしなきゃいけない人に黒染めをおすすめしない理由は、明るくならないからです。
それだけ?
って思うかもしれませんが、これ初めて黒染めする人は安易に考えてる方が多いのですが本当に明るくなりません。
普通のファッションカラーじゃまず困難だと覚えておきましょう。
その理由としては、もともとの自毛の黒とカラー剤の人工的な黒は違うからです。
もともとの自毛が黒いのはメラニンと呼ばれる色素なのでファッションカラーのアルカリ剤で分解されることで明るくなります。
反対に黒染めはメラニンの黒と違い人工的に作られた黒なので脱染剤じゃなければ明るくすることはできません。
脱染剤は誰も髪が傷むと敬遠するあのブリーチです。
しかも明るくする為のブリーチをしたとしても一回できれいに明るくできるわけではありません。
黒染めをした部分と伸びてきた自毛との境目をしっかり見極めなければ伸びてきた根元の方が明るくなってしまいます。
そして黒染め部分は明るくなったとしてもびっくりするくらいオレンジ色になります。
ブリーチ後の髪は希望通りの色が入らず、色も抜けやすいというデメリットもあります。
以上の理由か明るくするなら黒染めは避けるべきだとニシマイは言い切ります。
「じゃあどうすればいいの?」ってなりますよね。。。
そこでニシマイがおすすめする方法は
計画的にヘアカラーをしよう
これにつきます。
例えば暗くしなければいけない日から3ヶ月を目安に毎月暗めのカラーをしましょう。
その理由はヘアカラーは、暗めのブラウンで染めると色落ちしても元の明るさまでは戻りません。
上の写真の少しだけ明るめのブラウンで一か月毎を目安に染めていくと色が積み重なり自然な黒髪が定着します。
黒染めに比べて仕上がりも自毛に近い明るさで、また髪の毛を明るくしたい場合でもブリーチを使用しなくても明るくすることができます。
急を要した場合の黒染め
もし急を要した黒染めの場合は出来る限り必要な日の前日が良いです。
なぜなら髪質によって色落ち具合が違う為、黒髪になっていなければいけない日に想像以上に明るくなっている可能性があるからです。
そうは言ってもスケジュール的に前日に染めるというのが困難な方もいらっしゃいます。
その場合は黒髪にする理由やいつまでにどれくらいの期間、黒髪でいなければいけないのかを伝えましょう。
それによって使うブラウンの濃さが変わってきます。
市販の黒染めはダメなの?
「市販の黒染めじゃダメなの?」って質問も受けたりするのですが、明るくする予定があるのならおすすめはしません。
なぜなら、市販の黒染めはどれくらい黒い染料が入っているかわからない為、明るくするのがとても困難になるからです。
これは僕の経験になるのですが、市販の黒染め後にブリーチをしたら全く明るくなりませんでした。
時間をしばらくおくと、少し明るくはなったのですが燃え上がる太陽のように赤く発色していました。
その頃には髪の毛はてろんてろんになっていて、乾かすとバサバサです。
これは何が伝えたいのかと言うと、市販の黒染めを明るくするのはかなりのリスクを伴うということです。
以上のことを踏まえると、明るくする予定があるのなら市販の黒染めの使用は絶対にやめましょう。
ニシマイ的まとめ
黒染めをする際の注意点はいかがでしたでしょうか?
たかが黒染めと思う方もいるかもですが、ヘアカラーは髪型と同じくらい人の印象に左右する大事な要素だと思っています。
そして黒髪の中でも、微妙な差で肌色の見え方が変わったりもします。
ヘアカラーを楽しむ為の方法としてご参考ください。