僕が子供の頃は遠く離れた人とのコミュニケーションは電話がほとんどで実家である岩手から東京まで直接会いに行くのはとても大がかりなことだったような記憶があります。
「そのうち遊びに行くから」とばあちゃんが東京に住む娘に電話する度にそう言っていたのをなんとなく覚えています。
それでもばあちゃんが東京に遊びに行くのは数年に一度でいざ行くとなると時間がかかり、なかなか踏み出せないのが本音だったんだろうなと今思えば感じます。
それが今や東京から岩手まで映画一本見ていれば、あっという間に着くという時代です。
僕が上京してきた頃はまだ、新幹線で片道4時間以上かかっていたように記憶しています。
僕と妻の両親は年に何回か東京まで遊びに来ます。
年を取った両親にとって新幹線に数時間乗っていることがいかに体力を消耗するかは本人でなければわかりませんが、やはり疲れることに間違いありません。
それが今じゃ日帰りでも可能なくらい移動が気軽になりました。
以前の電話でのコミュニケーションから遠く離れていても直接家族と会う機会が増えました。
だから孫とばあちゃんの時間が電話だけじゃなく
こんなくだらない
スカイツリーをつまもうとしている姿も
間近で見ることができるようになったんだなとしみじみ思います。
時間とお金が許す限りはいくらでもこういう機会をつくることができる時代。
なんだか悲しいニュースや不満だらけの世の中ですが、すごくいい時代だなと思っています。
こんな豊かな時代を生きているからこそもっともっとこんな時間を増やしていけるよう励んでいかねばなと思う次第であります。