数年前に一世を風靡したヘナカラーですが最近ではその名もあまり聞かなくなりましたね。
数年前までは当店でも取り扱っていたのですが今は取り扱っておりません。
理由としては純天然のヘナとジアミンの入ったヘナとが混同してトラブルが起こったことから美容ディラーが取り扱いをやめたことが始まりなような気がします。
実際、当時はジアミンの入ったヘナでのトラブルは当店でもありました。
普通のカラーではかぶれるからという理由でヘナカラーはしてみるものの、オレンジ色にしか染まらない?!
それが純ヘナです。
純ヘナはオレンジ色か無色透明しかありません。
その為インディゴという青色を混ぜて茶色に近づけていくという方法をとっていくのですがなかなか思い通りの色には染まりません。
そういった色のコントロールの難しさと時代とともに需要のある色を再現できなかったことも原因なのかもしれません。
今日カウンセリングされたお客様でヘナとカラーとマニキュアをやってきて何がどう違うのかの質問をされたのでちょっとまとめてみようと思います。
ハリコシがでる
ヘナカラーの魅力は染めた後のハリコシではないでしょうか?
年齢とともに毛が細く感じる方にとってはヘナの質感はとても好まれるように感じます。
ただし、僕としては極端に指どおりが悪くなると感じるのでその点は注意ななければいけない部分なのかなと思います。
絶えないトラブルの原因はヘナに配合されているジアミン
基本的には純なヘナカラーで白髪がしっかり染まることはありません。
黒くしっかり染まる場合はジアミンが入っているといって間違いありません。
その際はかぶれる等のトラブルには注意しなければいけません。
カラーリングで痒くなったことがある方はジアミン入りのヘナカラーは絶対に避けてください。
以上のことが原因で美容ディラーが取り扱いをやめたことが考えられます。
どうせジアミンが入っているなら?
トリートメント成分が配合されたノンアルカリカラーがおすすめです。
手触りがかなり良いうえに髪へのダメージが全くありません。
もしカラー剤でかぶれてしまうという方にはヘアマニキュアがおすすめです。
色がビビットに染まるという点では柔らかさに欠けますがしっかりと白髪も染めてくれます。
しかも色の雰囲気でいったらマニキュアもノンアルカリカラーの白髪染めなら大きくは変わりません。
皮膚トラブルがない方にはノンアルカラーでトラブルがある方にはヘアマニキュアで染めてあげると良いでしょう。
ディラーが取り扱いをやめた理由は?
かぶれるというトラブルがあったことが一番の原因だったとは思いますが、その本質はちゃんとした知識が足りなかったこととリスクをしっかり把握していなかったことだと思います。
染めた後の質感の好みで好きなものを選べばそれでいいと思います。
ただし、その薬剤の特性や特徴をちゃんと理解したうえで販売と提供をしていかなければいけません。
ヘナがこういうものだとしっかり認識していればトラブルになることもなかったのだと今は思います。
ただそういった経験もあったからこそ、今もより良い薬剤が発売されています。
これからもより安全なものが開発され、どれらが美容師の正しい知識で提供されていくことを願います。