オレ様だなんてめっそうもございません。
肌色が黒い以外はただのごく普通の美容師です。
そんなただの肌黒美容師がヘアカラーの写真にいかにみんなが騙されているのかについて明かします。
ヘアカラーは基本的には絵の具と違って髪の毛に色をのせるので絵の具のようにこの色にしようと選んでも思った通りの髪色にはなりません。
むしろ思い通りの色になることの方が少ない気がします。
その理由は髪の毛が吸収する光の種類や量によって見え方が異なるからです。
例えば光にはどんな種類がありますか?
太陽の光や蛍光灯、白熱灯、最近ではみんな大好きLEDなんかが主流になってきていますね。
この光の種類によってヘアカラーの明るさや色がまるで違って見えるのです。
例えば、今回のお客様はブリーチをしている髪に濃いめのシルバーをのせてみました。
まずは染めた後にそのままお席で撮ってみました。
一見、黒に近いようにも見えますが毛先の方にほんのりシルバーがでているのが伺えます。
この写真は外からの光が程よく入る場所なので深みのあるシルバーを感じます。
もう少し光の当たる窓際ではどうでしょう?
さっきよりもシルバーっぽさを感じるのではないでしょうか?
ちなみに写真の髪色は一切加工していません。
これはさっき撮った位置よりも光が集まることで髪が明るく見えてよりシルバーっぽさを感じるようになったと言えます。
では光が直接当たる外ではどうでしょう?
髪の毛がさっきよりも明るく見え、黄色っぽさもでましたね。
以上のことで何がわかるのかというと、髪の色は外、室内と光の種類によって見え方が全然違うということです。
ということは、自分がどのシーンで一番髪色をよく見せたいかでヘアカラーは染めていくと良いということになります。
同僚にオシャレって思われたいのか?
恋人に惚れ直してもらうのか?
そういうストーリーも想像して美容師にお願いするといいでしょう。
スタイル写真を見てお願いする場合は
どんな光の下で撮っているかも見て参考にすると良いでしょう。
写真でお願いした色、思ってた色と違うって感じた時はもしかしたら写真とは違う光の下で見ているのかもしれませんよ?
そういった事態になりませぬように。
写真を加工する技術
最近は少し減りましたが、アプリを使って写真を加工する技術はすさまじいのです。
こんな具合にもっとシルバーになります。
加工したってわかりますか?
わかったあなたはインスタグラマーですね。
今回はブリーチした髪の毛をシルバーにした髪の毛で説明してみましたがピンクになると髪の色の見え方が変わります。
いかがでしたでしょうか?
騙されるななんて大それたことを言ってしまいましたがどんな色でどんな光の下で写真を撮るかで色の見え方って全然変わるんですよね。
生活スタイルやよく写真を撮る場所なんかもイメージしながら美容師にお願いすればベストを尽くしてくれることでしょう。